先日、久しぶりに岡山県備前市にあるBIZEN中南米美術館を訪れました。
koedoで連載していた古代メキシコ×STEAM教育でお世話になって以来です。
私は歴史も美術も好きなので、よく美術館や博物館に足を運んでいましたが、こちらはみなさんがイメージするものと一味も二味も違うのではないでしょうか。
ポイントはなんといっても、館長のおもてなし。
通常の美術館、博物館では音声ガイドを借りて、数点の展示についてガイドを聞きますが、ここでは館長自らガイドをして回ってくれます。時代背景だけでなく、土器・土偶の特徴をその場でガイドしてくれるので、疑問に思ったことはその場で質問。そのほかに、3,000年前の土笛を演奏してくれたり、音の鳴る土器の音を聞かせてくれたりと、見るだけでなく体験できる美術館なのです。
ただ見るだけでは通り過ぎてしまう展示もあるかもしれませんが、館長のガイドのおかげでどのように使ったか、どのような思いで作られたのかがイメージできます。
こうした展示を見たり、歴史に関する本を読んだりするたびに感じていることですが、人々の根本にある思いは、時代や国を越えてもあまり現代と変わっていないように思います。
科学や技術は日々進歩していくのに、人間はリセットされるので、人類全体を底上げするようなレベルアップは残念ながら見当たりません。そのために、良くない歴史も繰り返されるのでしょうか。より社会に貢献できる仕組みを考えたいものですね。
koedo連載時は山のように本を読み、あんなに詳しかった古代メキシコも、かなり記憶が衰退していました。
これからはこちらの美術館に近くなるので、記憶を定着させたいです。
(担当:Chevalier)
【参考】