3か月前、X(旧Twitter)のとある投稿が話題になったことがありました。なんと、入学式の撮影のためにXで100人ものカメラマンを募集していたんです! 報酬は35,000円。条件は「デジタル一眼レフカメラを持っていて、人物撮影の経験がある人」。ちょっと驚きですね?
でも実は、これはとある制作会社が当日のカメラマンを集められなくてとある方に依頼した投稿だったようです。応募者には面接をして、身分証明書をチェック、業務委託契約までしっかり行うつもりだったとか。でも、世間の反応は「カメラを持っていれば誰でもいいの?」「カメラマンの身元は大丈夫?」といった感じで、かなりの反響があったようです。
世間を騒がせたこともあってこの募集や撮影は取りやめたとのこと。
参考記事 https://www.j-cast.com/2024/03/04479000.html?p=all
実は私、副業でスクールフォトのカメラマンをやっております。幼稚園や保育園のイベントや日常風景を撮影する仕事ですね。今回の大募集の話は人ごとではありません。私は年が明けてすぐ、4月8日は保育園の入園式撮影のために撮影会社からスケジュールを抑えられていました。35,000円ではないですが(泣)。
この仕事、忙しい時期とそうでない時期の差が大きいのです。特に撮影が必要な日に依頼が集中するから、いつもは登録カメラマンが余っているのに、肝心なときに足りなくなるのはいつものことだったりします。
今はデジカメの性能が上がって、撮影はだいぶ簡単になったと言われています。それでも仕事となれば、誰でもすぐにできるわけではありません。必要な機材もスキルもたくさんあるのです。
たとえば、フルサイズのカメラとストロボは2台ずつ、広角から望遠までのレンズ3本、スペック高めのパソコンに外部ハードディスク2台など。失敗が許されないこともあって撮影機材、記憶装置など2台持ちが基本。結構な装備が必要になります。加えて先生や保護者、子どもたちとのコミュニケーション力、現場での適応力、写真編集のスキルなども欠かせません。
大手のスクールフォト会社では、応募者との面談、先輩カメラマンと一緒に現場に行って撮影の実地研修、撮影データの提出、その結果で合否を決めるなど、しっかりした採用プロセスを踏むのが一般的です。
次にカメラマンが不足するのは七夕直前の金曜日 7月5日。先日、ある撮影会社から「7月5日のスケジュールを弊社にゆだねてほしい」と連絡がありました。いつもより高めの報酬を提示されましたが、35,000円ではありませんでしたね(35,000円にこだわる私……笑)。
七夕イベント撮影案件とはいえ、同時に園内の日常保育や給食の撮影も頼まれるのが普通です。100人を超える園児の食事風景をひとり残さず撮影するなんてことも珍しくはありません。一眼レフで人物撮影した経験があるだけでは、ちょっとキツイかも。
さて、今年の七夕シーズン直前には、どんな「カメラマン大募集!」が出てくるのでしょうか? もしカメラを持っていて、スクールフォトにご興味があるなら、チャレンジしてみるのもいいかもしれません! 今から撮影会社にアプローチしてしっかりした採用過程を経るのが良いでしょう。最初は2台持ちじゃなくてもいいかもしれませんよ。
七夕イベント当日までしっかり準備と練習を重ね、お子様の笑顔を保護者に届けたい。そんな情熱があれば何とかなるのではないでしょうか。楽しく、安全に、素敵な思い出を残せる七夕イベントになりますように!
(担当:petit.lover兄)