子どものころ、自分の行動範囲が広がることが楽しくて仕方なかったことを思い出します。
たとえば、小学校3年生のころ、初めてひとりで自転車で市境を超えたこと。
虹を追いかけ、日が落ちて虹が消え、暗くなる帰路を急いで戻っていました。
物理的な世界の広がりだけでなく、起きていられる時間が長くなって広がった世界もあります。
あるいは親に認められて広がった世界。
小学6年のときの、友達との電車旅行。
中学生のときに夜行列車を利用した一人旅。
高校生になると自転車(スポーツタイプ)を手に入れて、行動範囲が格段に広がりました。
体力の続く限り遠くへと移動できたので、テントと寝袋を乗せ、夏休みをかけて東北一周もしました。
そして、自分で必要なものをそろえて拡げた世界があります。
大学時代はバックパッカーで海を越えます。
冬山登山をするようになって知った厳冬の山の世界。
世界を拡げる行為は社会人になってもまだまだ続きます。
プログラミング言語を手に入れて拡がった世界。
起業して知った経営の世界。
そして今も、視座を高くしようとするごとに展がっていく世界があります。
自分の行動範囲が広がることは、子どものころから楽しくて仕方なかった?
本当だけど、それだけではありません。
本当は怖くて仕方なかったり、なかなか最初の一歩が踏み出せなかったり、
苦しかったり、寂しかったりしたことも多々あります。
世界の拡がりは、「挑戦」の向こう側にある。
結果として、振り返れば「楽しくて仕方ない世界の拡がり」は、怖くて、苦しくて、寂しい「挑戦」の向こう側にあることが多い。
それでも、今年も改めて、「世界を拡げていきたい」と思うのです。
拡がった世界の先でしか見られない景色のすごさを、私は知っているから。
2024年、最初のスタッフブログとして
(担当:TOY_BOX)