「ずるい!」

「ずるい!」と言われてドキッとしたことがありませんか?
かく言う私も、若いころに派遣で入ったある職場で、直属の先輩に「ちょっとパソコンができるからって、ずるいのよあんたは」とチクチク言われた苦い経験がありまして。

その職場ではセキュリティの関係で、毎朝仕事道具を鍵付きの保管庫から出さなければならなかったのですが、よかれと思って先輩の分も持って行ったら「人の物に勝手に触らないで、不愉快よ」と言われ。

それならば、と自分の分だけ持ち出すと「自分のことしか考えてないのね、ほんと嫌な女」と言われて、「どっちが“ずるい”んだか…」と思ったものです。

閑話休題。
「ずるい」を英語に直訳すると「Cunning」。
「ずるい(狡い)」という言葉を辞書で調べても、

  1.  当然するべきことをなまけたり、自分の利益を得たりするためにうまく立ち回る性質である。悪賢い。横着だ。こすい。狡猾である。
  2. しまりがない。ふしだらである。身持が悪い。

コトバンクから引用)

しかし、昨今のSNSでは「ずるい」という言葉を使うニュアンスが違うようで…。

 

「ずるい」の使い方

 

ぱっと検索しただけでも上の図のような言い回しをしている方が多く見つかりました。
もともとの意味で使っている人の方が今は逆に少ない状態です。

ニュアンスとしては「信じられないぐらい素敵、素晴らしい」とポジティブな意味で絶賛している、といった感じでしょうか。
同じように「無理」「しんどい」といった一見ネガティブな言葉も、ニュアンスによっては褒め言葉に早変わり。

相手の顔が見えないSNSでは特に、言葉の端々だけを捉えてすぐ反応するのではなく、たとえその言葉でムッとしたとしてもいったん飲み込んで、相手がどういう意図で発したのかを考えることが必要なんだな、とは思いつつも。

「ずるい!」と言われたら、やっぱり瞬発的にムッとしてしまうだろう自分がいたりします。

(担当:まつ)