鶏口となるも牛後となるなかれ

先日、松本零士さんの訃報に接しました。

 

「銀河鉄道999」に「宇宙戦艦ヤマト」、「キャプテンハーロック」や「クィーンエメラルダス」と少年時代に最も影響を受けた漫画は、松本零士さんの作品だったように思います。

 

私の年代は、小学校2年生あたりからはじまった「機動戦士ガンダム」に、ほとんどの男子は影響されていきました。あるいはやはりその頃から始まった「キャプテン翼」の影響で、サッカーの人気が大きくなっていきました。

 

しかし私が育った家庭はテレビを見ることに制限を設けていたので、私はほとんどテレビの影響を受けていないのです。

 

私が見たのは漫画で、その漫画は叔父が持っている漫画でしたから、私が目にしたものは少し年代がずれています。

 

「鶏口となるも牛後となるなかれ」

いまでも私自身のアイデンティティの奥深くにあるこの言葉に最初に出会ったのも松本零士さんの漫画でした。

 

決して見た目「かっこいい」わけではない主人公。

生き方にこそ「かっこよさ」があると考えられるようになったのも、これらの漫画を読みながらだという自覚があります。

 

私にとってのかっこよさの原点は銀河鉄道999の星野鉄郎や、クィーンエメラルダスの海野広です。

いまでも彼らのように「かっこよく生きたい」と思い、このジオグリフという会社で仕事をつくりあげています。

 

「未来が続く美しい仕掛けを実装し続ける」という経営理念に至る私のアイデンティティの形成期に松本零士さんが描いた漫画があるのだと報告してご冥福をお祈りし、今週のスタッフブログに代えさせていただきます。

 

(担当:TOY_BOX)