3倍
最近お世話になっている方から、こんな印象的な言葉を耳にしました。
「人と同じ量ではだめ。人の倍でも足りない。3倍練習して、ようやく人と差をつけられる。」
私はこれを聞いて、はっとさせられました。
この言葉は決して精神論ではなく、スポーツ・勉強・ビジネス…どの世界でも通じる“現実”かもしれないと思ったからです。
心理学者アンジェラ・ダックワース氏は、著書『GRIT やり抜く力』の中でこう述べています。
成功とは「才能 × 努力の量²」で決まる。
つまり、才能が同じでも、努力の「量」と「継続性」によって圧倒的な差が生まれるということです。
プロのスポーツ選手、ピアニスト、起業家たちは、多くが「1日8時間以上」「週6〜7日」トレーニングを継続しているそうです。
一般的な人が1時間練習するなら、彼らは3時間やる。
その差が月・年単位で積み上がり、「圧倒的な違い」になるのです。
これを知って、いくつか思い当たることがありました。
学生時代、成績が優秀な友人を思い出すと、周りの3倍の時間を学習時間に充てていました。
また、これまで積み重ねてきた知識の差で、文章表現や会話の深みが異なってくる経験を何度もしてきました。初対面で数分会話しただけ、会ったことのない人でもSNSでいくつかの写真と文章を目にしただけで、その人物像が見えてきます。そして、その予想はこれまで外れたことがありません。

「他人の3倍する」と聞くと、難しく感じるかもしれません。
特に仕事や家事があると、自分のために使える時間は限られています。
しかし、「3倍の時間」ではなく「3倍の密度」や「3倍の集中力」になるよう工夫すれば、日常に取り入れられるかもしれませんね。
スキマ時間に本を開いたり、学習動画を見たり、
目標を立て効率良く練習をし、復習メモを毎回書いて次回につなげたり。
「ちょっとの積み重ね」が少しずつ「3倍」に変わっていき、差がつくとしたら…
私は、新しい分野でのチャレンジを始めました。
「3倍」の練習量に近づけ、結果が出せるよう日々奮闘中です。
(担当:Chevalier)