「マインドワンダリング」の価値変化
私自身は、あまり外から情報を入れない工夫をしている人間です。
積極的にニュースを取りに行かないし、SNS系もどちらかと言うとシャットアウトしています。
それでも時折、何かの拍子に入ってくる情報があって、そういう情報は必然があって入ってくる情報だから、しっかり受け止めようと思っています。
そんな私の情報防壁をかいくぐって入ってきた言葉のひとつが「マインドワンダリング」という単語です。
マインドワンダリングとは、たとえば会議中や作業中、ふと意識が本来考えるべき内容から外れ、まったく別のことを考え込むことを言います。
このマインドワンダリング、日本語に素直に訳せば「心の迷子」を指しますから、集中できないこと、作業効率が落ちる状況などネガティブなイメージを持っており、心理学などの分野では如何にこのマインドワンダリング状況を回避するか…といったことがテーマにもなっていたようです。
ところが最近、このマインドワンダリングの効果もクローズアップされてきている感があります。
私が受け取った「マインドワンダリング」という情報は、こちらの文脈で入ってきました。
マインドワンダリングに、「本来は無関係だったことが、新しいアイデアの生まれる切っ掛けになる脳内の動き」という見方が生まれてきたようです。
私自身はと言うと、このマインドワンダリング状態の非常に多い人間だとの認識に至っています。
もちろん自分で気づいたのではなく、人に指摘されて気づかされました。
と言うのも、会議や会話の最中で、私は突然無言になるのだそうです。
それもちょっと無言になるのではなく、ある程度長い時間、無言になるのだとか。
「慣れてない人には非常に怖い時間だと思うよ」
友人に指摘されて私は初めて、自分が会話の最中に突然無言になっていることに気づかされました。
その時私がなぜ無言になるかと言うと、まさに「マインドワンダリング」に陥っているからです。
会話の最中にも関わらず、会話の中で発せられた言葉に反応して、なにか違うことを考えはじめてしまっていることに気が付きました。
価値が新しく生まれると、モノの見方が変わるという、ひとつの実例でしょうか。
「癖」と一括りにされてネガティブなイメージを持つ人それぞれの特性を見直す必要のある時代なんだろうと改めて感じました。
(担当:TOY_BOX)