エラーバジェットは、エンジニア以外には聞きなれない言葉だろうとは思うけれども
この概念をジオグリフでは重要視したい。

エラーバジェットとは、失敗を予算設計する言葉だ。
失敗を予め予算として組み込んでおき、その予算の範囲内で挑戦的なふるまいを許容する。
例えばITエンジニアの世界では具体的に、
ITサービスのサービスダウンの時間から換算する。
つまり1カ月30日ならば、
30日×24時間×60分×60秒=2,592,000秒
エラーバジェットを0.1%とするなら、
2592秒=43.2分
この43.2分までのエラーによるサービスダウンが、エラーバジェットだ。
エラーバジェットの実際の数値換算は非常に難しいとは思うけれども
このエラーバジェットが無いと、社会や、日常、仕事が硬直化する。
失敗できない社会からは挑戦が生まれない。
やったことがないことをやらない。
前例から外れない。
完璧を求めるあまり前に進めない。
出来ない可能性のある事柄に手を出さない。
それでも技術は進歩をしている。
社会も環境も、それに合わせて変化をしている。
私たちも、変化に適応するように「創造」していかなければならない。
その「創造」は、失敗の向こう側にある。
AIと作業をするようになって、
如何にこの「失敗を計画する」ことが難しいかを痛感している。
とにかくこの「失敗」を、AIが避けたがるのだ。
避けて、避けて、避けて、結果的にDriftしていく。
人間の側でエラーバジェットを組まなければ、
AIですら失敗を許容できないのだ。
技術の進歩が目まぐるしい昨今。
人と社会は全ての領域で「創造」を求められている。
創造するためには
「失敗を設計する技術」と「失敗を許容する環境」が必要だ。
その環境をつくる方法が「エラーバジェット」なのだと考えている。

