本棚がなくなった時代の「共有」
電子書籍や音楽配信サービスが普及し、私たちの暮らしは格段に便利になりました。重い本やCDを持ち歩く必要はなくなり、スマートフォンひとつで読みたい本を開き、聴きたい音楽を再生できるようになったからです。
私は昔読んでいた本が電子で配信されていることを知り、少しずつ読み進めるのが日課になっています。
しかし、ふと思ったのです。
私はこの本を読み、学習や考え方に多大なる影響を受けました。
初めて出会ったのは小学6年生の時。当時の自分の年齢を考えると、自分の子にも読ませていいかもしれないと思ったのです。でも、電子って紙より共有しにくくありませんか?
昔なら、紙の本やCDが本棚に並んでいました。それを家族や家に遊びに来た友人が手に取って、気軽に共有することができました。自分では選ばないような本や音楽を知り、新しい発見になったり、持ち主の好みを知ったり。そんな文化が、自然と存在していた気がします。

では、どうすれば「本棚」のように、電子コンテンツを共有できるのでしょうか?
- 電子コンテンツの“共有本棚” やおすすめコンテンツ掲示板の設置
仲間内・家族のポータルやチャットツールに「今月のおすすめ本/音楽」コーナーを作ってみる。おすすめの書籍や楽曲を一言コメント付きで紹介できたら、その人の考え方も知れそうです。書店のPOPみたいですね。
- パーソナルライブラリの“見せ合い”
個人のKindleやSpotify、YouTubeなどの「お気に入りリスト」をスクリーンショットで紹介したり、プレイリストを共有するのも面白いかもしれません。
私はInstagramで読んだ本を読書記録として紹介している人をフォローし、自分が次に読む本を探すことがあります。
- 読書・音楽感想オフ会やスレッド
「この本どうだった?」「このアーティスト知ってる?」など、ちょっとした感想を交わせるような場を作ると面白いかもしれません。リアルでも、オンラインでもどちらでもできそうです。
- 「ギフト」機能の活用
AmazonやApple Booksには「ギフト」機能があり、一定期間だけ貸し出しが可能な場合もあります。こうした機能を仲間内で知ってもらうだけでも、使い方が変わるかもしれません。
思いつくものを挙げてみたものの、電子データで共有しようとするとやはり手間がかかります。共有するには、あえて「紹介」しなくてはならず、データそのものは個人の持ち物ですから。それにしても、良い本、良い音楽が、自分のデバイスの中だけで完結してしまうのは、もったいないと思います。
電子データの時代において、本や音楽を共有する方法もどんどん変化しています。
昔の“本棚”の代わりとなる、デジタル時代の“共有棚”がどうなるのか。
そんなことを考えてしまいました。
(担当:Chevalier)
