ご協力できること
弊社は、兵庫県加西市の「加西市STEAM教育推進事業支援業務」を受託しており、次のようなことに協力しています。
STEAM教育に関し協力できること
- STEAMプログラムの企画、立案、および運営業務
- 非認知能力育成のためのデータ利用、および評価システムの作成
- ICT端末等を利用したデータの集積と解析、教育現場へのフィードバック支援
STEAM教育とは
STEAMとは、「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Arts(芸術)」「Mathematic(数学)」の5つの単語の頭文字から作った造語です。
『STEAM教育』とは、自分自身の興味関心や違和感から自分なりの課題を見つけ、その課題に取り組む方法を組み立てていく行動を身につけるトレーニング体系です。
このトレーニング体系は、知識の「理解度」や「確かさ」などペーパーテストで計測されるような結果を求めていません。
「そもそもの興味関心」「課題に対する取り組み方」や、計画力、行動力、発想力、他者との協働、もしくは取り組み方法や結果などを人に伝える力(表現力)等々、「非認知能力」を伸ばしていくことに重点が置かれています。
目指すべき場所があり、そこにたどり着くこと、追いつくことが「正しい」とされた世の中ではなくなりました。
多種多様な価値観や、その多様な価値とのさまざまな折り合いの付け方が考えられるなかで、「唯一の正解」がない社会が到来しています。
STEAM教育というトレーニング体系は、「正しい答え」にたどり着くことが目標ではありません。
「正しい答え」がないなかで、仮説を掲げ、その仮説を検証する方法を考えること。
そして検証結果を表現し、考えをまとめ、次の取り組みを模索していく力を育てていくことを目標にしています。

Science/科学
仮説を確かめるために実験と検証を繰り返すこと、その工程で得られた知見。

Technology/技術
経験を通して取得・確立した各種手法。

Engineering/工学
課題に対してさまざまな技術の組み合わせを考えていくこと。

Arts/芸術
さまざまな経験・体験を通して得る、感性とその表現。絵や音、文章、詩、造形、理念、哲学的なものなどに結実させていくこと。

Mathematics/数学
言葉の意味や概念を決めていくこと。
疑問や課題をわかりやすい言葉で意味や範囲を決めていくこと。
「非認知能力」を認知するために
これまでルーブリック評価は、評価する人間の主観や受ける印象の強さに左右され、客観的な指標になりづらいところがありました。
そこで360度カメラで授業風景を録画し、「空間としての映像記録」を用意します。
そうすることで、一人ひとりの目立ちづらい特質の発見も含め、データに基づいた評価が可能になります。
- 教室に360度カメラを設置し、授業を記録する
- 黒板を使って授業を行う…という授業風景の場合、教師の目は教室をすべて見渡せているとは限りません。
そこで、特定の授業で教室内に360度カメラを設置し、授業の様子を録画します。

- 「振り返り授業」として、録画した授業を見直す
- 360度カメラで撮影した授業風景を、後日「ワークショップ」形式で見直します。
このとき、ただ録画映像を見るのではなく、ワークショップを通して気を付けたいこと、見つけたいことについてのリストを用意します。
その「力」について、誰がどのように発揮しているのかを見つけていきます。

- 子ども同士が友だちの「いいところ」を認識・発見
- 授業風景を見直すことで、フォローが上手な子、盛り上げるのが上手な子、気配り上手な子、聞き上手な子など、ふだん見逃していた一人ひとりの「個性(特質)」が見えてます。
子ども同士が友だちの「いいところ」に気づき合い、非認知能力や多様な個性(特質)を認識できます

- 「自己肯定感」「自己効力感」につながる
友だちから「いいところ」を指摘されることで、自己肯定感、自己効力感につながります。
